小学生の寝かしつけは何歳まで続けるべきか?
結論から言えば、博報堂教育財団の2025年最新調査によると、小学生の約7割が今も家族と同じ部屋で寝ており、決して珍しいことではありません。具体的には、小学生の61.7%が母親と、34.7%が父親と同室で就寝しています。
と悩む親御さんは少なくありません。しかし実態調査では、一人で寝ている小学生はわずか25.0%。つまり、4人に3人は今も親や家族と一緒に寝ているのです。
この記事では、寝かしつけの卒業時期に関する最新の実態データ、専門家の見解、無理なく卒業するための段階的なステップを徹底解説します。あなたの不安を解消し、お子さんのペースに合わせた最適な方法が見つかります。
1. 寝かしつけは何歳まで?最新データで見る実態

小学生の7割が家族と同室で就寝【博報堂教育財団2025年調査】
博報堂教育財団が2025年3月に発表した「子どもの睡眠調査」によると、小学4〜6年生を対象にした調査で以下の結果が明らかになりました。
誰と同じ部屋で寝ているか?(小学生)
| 就寝形態 | 割合 |
|---|---|
| 母親と同室 | 61.7% |
| 父親と同室 | 34.7% |
| 一人で寝ている | 25.0%のみ |
出典:博報堂教育財団こども研究所「どのくらい眠ってる?」調査(2025年3月)
URL: https://kodomoken.hakuhodofoundation.or.jp/topics/1549/
この数字から、小学生の約7割が家族の誰かと同じ部屋で寝ていることがわかります。つまり、「まだ一緒に寝ている」のは、あなただけではありません。
中学生でも4割が家族と同室
同調査によると、中学生でも以下の結果が出ています:
誰と同じ部屋で寝ているか?(中学生)
| 就寝形態 | 割合 |
|---|---|
| 母親と同室 | 30.0% |
| 父親と同室 | 12.3% |
| 一人で寝ている | 60.0% |
中学生でも約4割が家族と同室で寝ていることがわかります。
保護者の約半数は「一人で寝るべき」と思っていない
同調査では、保護者に「子どもはできる限り一人で寝るべきだと思うか?」と質問したところ:
- 小学生の保護者:45.7%のみが「そう思う」
- 中学生の保護者:56.0%のみが「そう思う」
つまり、小中学生ともに、半数近くの保護者が「子どもは一人で寝るべき」とは感じていないのです。
2. 専門家の見解:無理にやめる必要はない

厚生労働省の睡眠ガイドラインが示すこと
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、小学生の推奨睡眠時間を9〜12時間としています。
重要なのは睡眠の「質」です。無理に一人で寝かせて不安な気持ちで眠るより、親と一緒に安心して眠る方が、睡眠の質が高まる可能性があります。
文部科学省の調査が示す睡眠と自立の関係
文部科学省が実施した「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査」(2014年)では、小学5年生〜高校3年生を対象に、就寝時刻と午前中の体調の関係を調査しています。
調査結果によると、就寝時刻が早いほど午前中の体調不良を訴えることが少なくなる傾向が見られました。
つまり、重要なのは「誰と寝るか」ではなく「何時に寝るか」「質の良い睡眠が取れているか」なのです。
3. 年齢別:寝かしつけの実態と親の悩み

年長(5〜6歳):まだまだ寝かしつけが必要な時期
この年齢の特徴:
- 一人で寝るのを怖がる子が多い
- 親との時間を求める
- 寝る前のルーティンが大切
そろそろ自立させないといけない?
この年齢で無理に一人で寝かせる必要はありません。むしろ、安心して眠れる環境を整えることが重要です。
小学1〜2年生:少しずつ自立への兆しが見え始める
厚生労働省「21世紀出生児縦断調査」によると、小学1年生の61.1%が午後9時台に就寝しています。
この年齢の特徴:
- 友達との会話で「一人で寝てる」話を聞いて意識し始める
- でも、まだ怖くて一人では寝られない
- 寝る前の親子の会話を楽しむ
学校で恥ずかしい思いをしないか心配
小学校低学年は、まだ親への依存が強い時期です。焦らず、子どものペースを尊重しましょう。寝る前の時間は、貴重なコミュニケーションの場でもあります。
小学3〜4年生:自立のタイミングが訪れ始める
この年齢の特徴:
- 自我が芽生え、「一人で寝たい」と言い出す子も
- でも、まだ寂しさを感じる子も多い
- 寝かしつけの形が変わってくる時期
子どもも微妙な年齢で、本音がわからない
この年齢から、徐々に「一緒にいるけど寝かしつけない」形に移行していくのも一つの方法です。無理強いせず、子どもの気持ちを確認しながら進めましょう。
小学5〜6年生:自立への準備期間
この年齢の特徴:
- 中学進学を意識し始める
- 友達関係が変化し、自立心が強くなる
- でも、まだ親との時間を求める気持ちも残る
このままで大丈夫なのか不安
高学年になっても寝かしつけが必要な子もいます。ただし、中学進学をきっかけに自然と卒業するケースが多いので、焦る必要はありません。
4. 寝かしつけを続けても大丈夫な理由

理由1:親子の絆を深める大切な時間
寝る前の時間は、一日の中でゆっくり子どもと向き合える貴重な時間です。
寝かしつけの時間にできること:
- 今日あったことを話す
- 悩みや不安を聞いてあげる
- スキンシップで安心感を与える
- 愛情を伝える
理由2:安心して眠ることが発達に必要
安心して眠れることの効果:
- 成長ホルモンの分泌が促進される
- 記憶の定着と学習効果が高まる
- 情緒が安定し、日中の活動に集中できる
- ストレス軽減
無理に一人で寝かせて不安な気持ちで眠るより、親と一緒に安心して眠る方が、子どもの発達には良い影響があります。
理由3:自立は焦らず自然に訪れる
多くの専門家が指摘するのは、「自立は無理強いするものではなく、自然に訪れるもの」ということです。
自然な自立のプロセス:
- 親と一緒に安心して眠る時期
- 親がいれば安心できる時期
- 一人でも大丈夫かも?と思い始める時期
- 自分から「一人で寝たい」と言い出す時期
このプロセスを無理に早めようとすると、逆に不安が強くなり、自立が遅れることもあります。
理由4:日本の文化的背景
実は、日本は世界的に見ても「親と一緒に寝る文化」が根強い国です。
欧米では赤ちゃんの頃から一人で寝かせる家庭が多い一方、日本を含むアジア諸国では、親子で寝る文化が主流です。
文化的背景を考えると、日本で小学生の寝かしつけが続くのはむしろ自然なことなのです。
5. いつ卒業する?子どもが出す5つのサインと無理のない4ステップ
卒業の準備ができているサイン
子どもが自立の準備ができているサインは、以下のようなものがあります:
- 「一人で寝てみたい」と自分から言う
- 友達の話を聞いて興味を持つ
- 夜中に目が覚めても一人で眠れるようになる
- 暗闇をあまり怖がらなくなる
- 親がいなくても落ち着いて過ごせる
段階的な卒業プラン(4ステップ)
無理なく卒業するための、段階的なステップをご紹介します。
ステップ1:寝かしつけの時間を短くする
- 今まで30分いたなら、20分、15分と徐々に減らす
- 寝る前の読み聞かせは続けてもOK
ステップ2:寝入るまでいない
- 「寝る準備」は一緒にするが、寝付くまではいない
- 「眠くなったら呼んでね」と伝える
ステップ3:隣の部屋で待機
- 完全に離れるのではなく、近くにいることを伝える
- 不安になったらすぐ行けるようにする
ステップ4:完全に一人で
- 子どもが自信を持ったら、完全に一人で寝てもらう
- でも、いつでも戻れる選択肢は残しておく
各ステップは数週間〜数ヶ月かけて進めましょう。焦りは禁物です。
6. よくある悩みと解決策Q&A

前述のデータの通り、小学生の7割が親と一緒に寝ています。周りが言わないだけで、同じ悩みを持つ親は多いのです。
心が楽になる考え方:
- 他人と比べる必要はない
- あなたの家庭のペースが正解
- 子どもとの貴重な時間を楽しむ
- いつか必ず卒業する日が来る
子どもが強く求めているなら、それは「まだ必要」というサインです。時期を待ちましょう。
段階的アプローチ:
- まずは「なぜ一人で寝たくないのか」を聞く
- 不安や恐怖があれば、それを解消する
- 少しずつステップを踏んで進める
- 焦らず、子どものペースで
兄弟姉妹でも、性格や感じ方は全く違います。
覚えておくこと:
- 上の子と下の子を比べない
- それぞれの個性を認める
- 下の子は甘えん坊な性格かもしれない
- 無理に上の子に合わせる必要はない
7. 先輩パパママの体験談

体験談1:小学4年生で自然に卒業したケース
佐藤さん(40歳・父親)の場合
娘は小学4年生まで、毎晩寝かしつけが必要でした。周りから『まだ?』という視線を感じることもありましたが、無理にやめさせることはしませんでした。
ある日突然、娘から『今日から一人で寝てみる』と言われました。友達と泊まりに行く予定があり、『一人で寝られないと恥ずかしい』と思ったようです。
それからは、たまに『ママと一緒がいい』という日もありますが、基本的には一人で寝ています。焦らず待っていて良かったと思います
田中さん(38歳・母親)の場合
息子は小学2年生の時、『一人で寝たい』と言い出しました。でも実際は怖くて眠れず、毎晩泣いていました。
そこで、段階的なプランを立てました:
- 1ヶ月目:寝る準備だけ一緒にして、寝付くまでは離れる
- 2ヶ月目:隣の部屋で本を読んで待機
- 3ヶ月目:完全に離れるが、いつでも来ていいと伝える
3ヶ月かけて、無理なく卒業できました。焦らずステップを踏んだのが良かったと思います
山田さん(42歳・母親)の場合
小学5年生の娘は、まだ寝かしつけが必要です。周りには言いづらいですが、娘が求めている限り続けるつもりです。
寝る前の時間は、娘が学校での出来事や友達関係の悩みを話してくれる大切な時間になっています。この時間がなければ、娘の悩みを知ることができなかったかもしれません。
中学生になったら自然と卒業すると思うので、今は貴重な時間として楽しんでいます。
8. まとめ:寝かしつけに「正解」の年齢はない

この記事でお伝えしたかったのは、寝かしつけに明確な「正解」の年齢はないということです。
覚えておいてほしいこと
1. 小学生でも寝かしつけをしている家庭は多い
- 小学生の7割が親と一緒に寝ている(博報堂教育財団2025年調査)
- 恥ずかしいことでも異常なことでもない
2. 専門家も「無理にやめる必要はない」と言っている
- 子どもの発達ペースは個人差が大きい
- 親子の絆を深める大切な時間
- 安心して眠ることが発達に重要
3. 自立は焦らず自然に訪れる
- 無理強いすると逆効果
- 子どものサインを見逃さない
- 段階的に進めるのがベスト
4. 他の家庭と比べる必要はない
- あなたの家庭のペースが正解
- 子どもの性格や環境によって異なる
- 「早い」が必ずしも良いわけではない
5. いつか必ず卒業の日は来る
- 20歳まで寝かしつけが必要な人はいない
- 中学生になれば自然と一人で寝るケースが多い
- 今のうちに親子の時間を楽しむのも悪くない
最後に伝えたいこと
と不安に思っていたあなた。
大丈夫です。あなたは間違っていません。
子どもが求めているなら、それに応えてあげることが親としての愛情です。周りの目を気にする必要はありません。
寝る前の親子の時間は、子どもにとってかけがえのない安心の時間であり、親にとっても子どもの成長を感じられる貴重な時間です。
焦らず、あなたのペースで。子どもの気持ちに寄り添いながら。
いつか必ず訪れる「卒業の日」まで、この時間を楽しんでください。
参考資料・出典
- 博報堂教育財団こども研究所「どのくらい眠ってる?」調査(2025年3月)
- 厚生労働省「21世紀出生児縦断調査」
- 文部科学省「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査」
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」