【実録】育児ストレス激減!共働き家庭のパパが実践した時短家事術

目次

はじめに:共働き家庭のパパが直面する現実

「仕事から帰ってきたら、リビングはおもちゃだらけ。夕食の準備はまだで、子どもは機嫌が悪い。妻は疲れ切った表情で…」

この光景に心当たりはありませんか?

共働き家庭のパパである私も、かつてはこの状況に毎日のように直面していました。仕事と家事と育児の板挟みになり、どれも中途半端になっていく日々。家族全員のストレスレベルは上昇する一方でした。

しかし、ある時「このままではいけない」と気づき、家事を徹底的に効率化することにしました。この記事では、私が実際に取り入れて効果のあった「時短家事術」をご紹介します。これらの方法で、私の家庭の育児ストレスは劇的に減少しました。

 

 

1. 時短家事の基本:「システム化」と「習慣化」

「システム化」とは何か?

時短家事の基本は「システム化」です。つまり、家事をいちいち考えなくても自動的に進む仕組みを作ることです。

例えば、私が最初に取り入れたのは「洗濯カゴの2分別システム」。家族全員の服を「白・薄い色」「濃い色・デリケート」の2種類のカゴに分けておくだけで、洗濯するときの仕分け時間がゼロになりました。さらに、各自が脱いだ服は自分でカゴに入れるというルールにしたことで、洗濯物を集める手間も省けました。

 

習慣化のコツ

新しい習慣を定着させるためには、「トリガー」を設定することが効果的です。例えば:

  • 朝のコーヒーを入れている間に食器洗い機を空にする
  • 歯を磨きながらお風呂の掃除スプレーをシュッとかける
  • 子どもを寝かしつけた後の10分間で翌日の準備をする

こうした「◯◯しながら△△する」という組み合わせを作ることで、無理なく家事を習慣化できます。

 

2. キッチン編:料理時間を半分に削減する方法

週末の一括下準備で平日を楽にする

私が取り入れて最も効果があったのは「週末の一括下準備」です。具体的には、日曜日の1時間を使って:

  1. 野菜の洗い・カット・保存
  2. 肉や魚の下味付けと小分け冷凍
  3. 作り置きおかず2〜3品の準備

たった1時間の作業で、平日の料理時間は以前の半分以下になりました。特に、野菜のカットだけでも済ませておくと、平日の料理のハードルが格段に下がります。

 

調理器具の革命:時短に貢献する必須アイテム

実体験に基づくおすすめ時短調理器具は:

  1. 電気圧力鍋:ボタン一つで煮込み料理が完成。しかも目を離せるので、その間に他の家事ができます。
  2. フライパン一つで作れるレシピ集:洗い物が増えないのが最大のメリット。
  3. シリコン調理器具:耐熱性が高く、食洗機でも傷まないため、手入れが簡単です。

 

献立ストレスをなくす「定番メニューローテーション」

「今日は何を作ろう」という献立ストレスは、共働き家庭の大敵です。私の解決策は「10日分の定番メニューローテーション」。我が家の例は:

  1. 肉じゃが
  2. カレー
  3. 餃子(冷凍ストック)
  4. 野菜炒め+さば缶
  5. 親子丼
  6. パスタ
  7. ハンバーグ
  8. 焼き魚と野菜の煮物
  9. 冷しゃぶサラダ
  10. 丼もの(具材は週により変更)

これを繰り返すだけで、献立を考える時間がゼロになりました。また、食材の無駄も減り、買い物リストも自動化できます。

 

 

3. 掃除編:「完璧」を捨てる勇気と時短テクニック

「完璧な掃除」VS「十分な掃除」

多くのパパが陥りがちなのは「完璧な掃除」を目指すことです。しかし、共働き家庭で完璧を求めることは、時間とエネルギーの浪費につながります。

私が学んだのは「十分な掃除」の考え方。具体的には:

  • リビングは「片付いている状態」を保つことに集中し、細かい掃除は週末に
  • キッチンは「調理スペースと食器」を清潔に保つことだけに注力
  • お風呂は使用後に簡単なシャワーリンスだけで十分

この「重要な場所だけキレイに」という方針に切り替えてから、掃除のストレスが激減しました。

 

1日10分の「巡回掃除」システム

我が家で実践しているのは、1日10分の「巡回掃除」システムです:

  1. タイマーを10分にセット
  2. リビング→キッチン→玄関→トイレの順に巡回
  3. 各場所で「目につくゴミ」「散らかっているもの」だけを片付ける
  4. タイマーが鳴ったら強制終了

たった10分でも毎日続けることで、家の状態は驚くほど改善します。また、この「時間制限」があることで、完璧主義に陥らずに済みます。

 

子どもと一緒に楽しく掃除するコツ

掃除を「親だけの仕事」にせず、子どもと一緒に楽しくやるコツも見つけました:

  • 2歳児でも「ゴミ箱にゴミを捨てる」「タオルを畳む(形は気にしない)」などの簡単なタスクを任せる
  • 「片付けレース」のようにゲーム化する
  • 「お片付けソング」を流しながら行う

子どもは大人よりも掃除が下手でも、「家事は家族みんなでするもの」という意識を育てることが重要です。

 

 

4. 洗濯編:「干す・畳む・収納」の時間を最小化

干す時間を短縮する「ハンガー収納」の工夫

洗濯物を干す時間を短縮するために、我が家では「ハンガー収納」を採用しています:

  1. Tシャツやシャツは最初からハンガーにかけて干す
  2. 乾いたらそのままクローゼットに入れる(畳む工程をスキップ)
  3. 下着や靴下は「仕分けボックス」に入れるだけ(個別に畳まない)

この方法により、洗濯物を処理する時間は以前の3分の1になりました。

 

家族別・アイテム別の「仕分けバスケット」システム

洗濯物の仕分け時間をゼロにするために:

  1. リビングに家族一人ひとり(+タオル類)のバスケットを用意
  2. 乾いた洗濯物をバスケットに仕分けるだけ
  3. 各自が自分のバスケットの中身を収納する(3歳児でも簡単な収納なら可能)

これにより、「誰の服か」を考える時間が不要になり、家族全員で洗濯物の処理ができるようになります。

 

子ども服の選択肢を減らす「ミニマル・ワードローブ」

子ども服の管理で悩むパパも多いはず。我が家の解決策は:

  1. 子ども服は「コーディネートを考えなくても組み合わせられる」アイテムに限定
  2. サイズアウトしたらすぐに処分(または保管)
  3. 引き出しには「朝の準備セット」(上着・下・靴下)を一組ずつ入れておく

子ども服の数を適切に管理することで、洗濯〜収納までの一連の流れがスムーズになります。

 

5. 買い物編:「考える時間」をゼロにする仕組み

スマホアプリを活用した「自動買い物リスト」

買い物リストを考える時間をゼロにするために:

  1. 家族共有の買い物リストアプリを導入
  2. 定番食材がなくなりそうになったら、誰でもリストに追加
  3. 買い物は週1〜2回に集約し、リストに従って効率的に

特におすすめなのは、過去の買い物履歴から頻繁に購入するものを提案してくれる機能があるアプリです。

 

オンラインスーパーと実店舗の使い分け

我が家では:

  1. 重い飲料や米、トイレットペーパーなどはオンラインスーパーで定期配送
  2. 生鮮食品は週末にまとめて近所のスーパーで購入
  3. 平日の緊急時用に冷凍食品や保存食をストック

この組み合わせにより、買い物の頻度と時間が大幅に削減されました。

 

「まとめ買い」と「必要最小限」のバランス

時短と節約を両立させるコツは:

  1. 日持ちする食材は2週間分まとめ買い
  2. 生鮮食品は必要最小限(無駄を出さない)
  3. 「あると便利」ではなく「絶対必要」なものだけ購入

まとめ買いは時短になりますが、食材を無駄にしては本末転倒。我が家では冷蔵庫の「ストック管理表」を作り、食材の無駄をなくす工夫もしています。

 

6. 育児×家事の両立テクニック

子どもと一緒にできる家事リスト

子どもの年齢別にできる家事を整理すると:

1〜2歳児

  • 洗濯物をバスケットに入れる
  • おもちゃの片付け(大きなカゴに入れるだけ)
  • 簡単な食器運び

3〜4歳児

  • テーブル拭き
  • 簡単な料理の手伝い(混ぜる、具材を入れる)
  • 自分の服をハンガーにかける

5〜6歳児

  • 簡単な掃除機かけ
  • 食器洗い(プラスチック製のもの)
  • お風呂掃除の手伝い

子どもと一緒に家事をすることで、家事の時間が育児の時間にもなります。

 

「ながら家事」で育児時間を確保する工夫

限られた時間で育児と家事を両立させるために:

  1. 子どもと遊びながらできる家事(洗濯物たたみなど)を選ぶ
  2. 子どもの昼寝時間には集中して取り組むべき家事を行う
  3. 子どもが夢中になって遊ぶ時間帯を把握し、その間に家事を集中して行う

子どもの様子を見ながら「今は家事優先」「今は子ども優先」と切り替えるリズムを作ることが重要です。

 

子どもを飽きさせない「キッチンでの過ごし方」

料理中に子どもが退屈してぐずりだすのは共働き家庭あるあるです。我が家の対策は:

  1. キッチンに「お手伝いスペース」を作り、簡単な作業を任せる
  2. キッチン近くに「遊びコーナー」を設置(磁石のおもちゃなど)
  3. 料理中でも会話できるよう心がける(「これは何?」「次は何する?」など)

子どもを料理に「参加」させることで、料理時間も質の高い親子時間になります。

 

7. パートナーとの役割分担と連携

「得意・不得意」で分担する新しい家事分担法

従来の「男性の家事・女性の家事」という固定観念を捨て、我が家では「得意・不得意」で分担します:

  1. お互いの「好きな家事・苦手な家事」リストを作成
  2. 「お互いが好きな家事」は週交代
  3. 「お互いが苦手な家事」は外部サービスの利用も検討

例えば、私は料理が得意で掃除が苦手、妻は掃除が得意で洗濯が苦手、といった具合に補い合うことで、家事全体の効率とモチベーションが上がります。

 

「タスク管理表」で見える化する家事分担

家事の「見える化」も効果的です:

  1. 冷蔵庫に「家事タスク管理表」を貼り出す
  2. 完了したタスクにチェックを入れる
  3. 週末に振り返り、負担が偏っていないか確認

この「見える化」により、無意識の「押し付け合い」や「当たり前化」が防げます。

 

パパの家事参加が家族に与える良い影響

パパが積極的に家事に参加することのメリットは:

  1. 子どもが「家事は家族みんなでするもの」と学ぶ
  2. ママの精神的・身体的負担が減り、家族関係が改善
  3. パパ自身も家庭での存在感と自己効力感が高まる

我が家では、私が家事に参加するようになってから、妻との会話が増え、子どもとの関係も深まりました。

 

 

8. 時短家事を続けるためのモチベーション維持法

「完璧主義」を手放し「ほどほど」を受け入れる

時短家事を続けるために最も重要なのは、「完璧主義」を手放すことです:

  1. 「80点の家事」を目指し、20点分は許容する
  2. 「誰のための家事か」を常に意識する(家族の幸せが最優先)
  3. 時には手を抜くことも大切な選択だと認める

完璧な家事よりも、家族との時間を大切にする価値観に転換することが、長期的な家事継続のカギです。

 

小さな成功体験を積み重ねる「時短家事習慣化カレンダー」

新しい習慣を定着させるために:

  1. カレンダーに「今月の時短家事チャレンジ」を設定
  2. 毎日実践できたら印をつける
  3. 1週間続いたら自分へのご褒美を用意

小さな成功体験の積み重ねが、長期的な習慣化につながります。

 

家事の「自分ルール」を作り上げる

最終的には、自分なりの「時短家事ルール」を確立することが理想です:

  1. 試行錯誤を繰り返し、自分と家族に合ったやり方を見つける
  2. 「これさえやっておけば大丈夫」というミニマムラインを設定
  3. 季節や家族の成長に合わせて柔軟にアップデート

時短家事のゴールは「考えなくても回る家事システム」の構築です。

 

まとめ:時短家事で得られる「本当に大切なもの」

ここまで紹介してきた時短家事術を実践することで、私の家庭では次のような変化がありました:

  1. 家事にかかる時間が約40%削減
  2. 家族全員の育児ストレスが大幅に軽減
  3. 子どもと質の高い時間を過ごせるようになった
  4. パートナーとの会話と笑顔が増えた
  5. 自分自身の趣味や休息の時間も確保できるように

時短家事の本当の目的は、単に家事の時間を短縮することではありません。「家族との大切な時間」「自分自身の心の余裕」を生み出すことにあります。

完璧な家事よりも、笑顔の多い家庭を目指して、ぜひあなたなりの時短家事術を見つけてください。明日からでも、一つずつ試してみませんか?

それでは、育児と家事に奮闘するパパたちの毎日に、少しでも余裕と笑顔が増えることを願っています。

 

※本記事は、筆者の実体験と各種専門家の意見を元に作成しています。ご家庭の状況に合わせて、適宜アレンジしてご活用ください。